財布や鍵の紛失防止にAirTagを使っています。
合皮のキーケースなら安く手に入りますが、素材が劣化しやすいのが難点です。
本革だとそれなりのお値段になりますので、革のハギレを使ったレザークラフトで安く作ってみました。
革を立体に成型することを「革絞り」と言うそうです。通常 革絞りの型は木製ですが、手軽に3Dプリンターで作りました。
材料
型部分
- STLデータ作成ソフト
- Gコード変換ソフト
- 3Dプリンター
- PLA樹脂
レザー部分
- ヌメ革
- (あれば)銀ペン、ボールペンでも可
- カッター、カッターマット
- 菱目打ち
- ゴムマット
- ゴムハンマー
- レザー用針、糸
- (あれば)レーシングポニー、ラチェット付ハンディクランプ
作り方
型作り
3Dデータ作成ソフトで、断面の下絵を描き
回転させて凸型を作ります。
同じく凹型も回転させて作ります。
凸型の角をまるめ
凹型の角もまるめたら、データの完成です。
スライサーソフトで3Dプリンターに送るデータに変換します。
出力しました。型さえできれば良いので、ドラフト品質で出力しました。
レザークラフト
ヌメ革を水に浸し
水気を拭き取ったら型にはめて押さえ、乾燥するまで放置します。
表と裏が必要なので 2回 型押ししました。
裏に仕上がり線を描きます。
線の通りに裁断しました。
下半分だけ接着剤を付け、互いを貼り合わせます。コニシの「G17」を使いました。細かい作業なので 爪楊枝を使っています。
接着剤が乾くまで放置しました。
縫い合わせる場所に、菱目打ちとゴムハンマー、ゴムマットと使って、縫い目の穴を開けます。
下半分より少し多めに菱目を開けます
菱目を開けた部分を平縫いします。
レザーを縫うときは 糸の両端に針を付けます。
縫っている間のレザーの固定は、ラチェット付きのハンディクランプを使っています。
無くても縫えますが、あると便利です。レーシングポニーを買うほどレザークラフトしないので、これで充分です。
縫い始めと縫い終わりは、丈夫になるように 二重に縫うため、端から3つめの穴に 裏から針を通し 縫い始めます。
革をはさんで 左右の糸の長さが 同じ程度になるように調節します。
端に向かって1目 裏から縫います。
通した糸を除けながら、逆側の針と糸を 表から針を通して縫い、左右から糸を引っ張って 縫い目を締めます。
端の目に 裏から針を通して縫います。
通した糸を除けながら、逆側の針と糸を 表から針を通して縫い、左右から糸を引っ張って 縫い目を締めます。
2番目の穴に 裏から針を通して縫います。
通した糸を除けながら、逆側の針と糸を 表から針を通して縫い、左右から糸を引っ張って 縫い目を締めます。
3番目の穴も 裏から針を通して縫い
通した糸を除けながら、逆側の針と糸を 表から針を通して縫い、左右から糸を引っ張って 縫い目を締めます。
縫い始めを二重にすることができました。
あとは順に、裏から針を通し、通した糸を除けながら、逆側の針と糸を 表から針を通して 縫い合わせていきます。
最後の目まで縫い終わりました。
1目戻って 裏から針を通し
通した糸を除けながら、逆側の針と糸を 表から針を通して縫い、左右から糸を引っ張って 縫い目を締めます。
3番目の穴に「表から」針を通して糸を出します。
3番目の穴から出した糸を、2番目の穴から出ている糸に回して、また3番目の穴に裏から通して引っ張ります。
糸を引っ張っていくと、糸同士が結ばれていくので、結び目が革の中に入るように引っ張る力を調節し
革の中に入り込む直前で、結び目になる部分に木工用ボンドを塗りつけます。
ここも細かい作業なので 爪楊枝を使っています。
ボンドが固まるまで放置したら、出ている糸を切り落とします。
縫い終わったら、スナップを付ける位置に穴を開けます。
3か所に穴を開けています。
ヘッド径 11.5mm のバネホックを使いました。
表側にヘッドが来るように取り付けます。
ベルトの先端にある穴と裏面の穴に順にホソを挿し込み
ヘッドにはバネを、ホソにはゲンコを組み合わせて留めます。
ヘッドとバネを留めたら
ベルト先端から二重カンを通しておき
それから ホソとゲンコを留めます。狭くて留めにくいですが 頑張ります。
スナップを付け終わりました。
スナップを外して、隙間からAirTagを入れます。
間に入れたら スナップを留めることで、揺らしても逆さにしても、AirTagが落ちることが無くなります。
飴色になるまで使えるといいなぁと思います
I use AirTags to prevent the loss of my wallet and keys. While synthetic leather key cases are affordable, the downside is that the material degrades easily. On the other hand, genuine leather can be quite expensive. So, I tried making a low-cost leather craft using leather scraps.
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