改良版 電熱ヒーター用ベストを作る

以前作った電熱ヒーターパッド用ベストは目論見通り、気兼ねなく洗濯できて良かったのですが、余ったケーブルが裾から出てしまうことがあったため、ケーブルがはみ出ない形状にしてベストを作り直すことにしました。

アウター仕様のベストより肌に近いところで使うことになります。
低温やけどには十分注意しましょう。

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材料

  • 生地(表・裏)
  • ミシン、糸
  • ファスナー(長x2、中x1、短x5)
  • ヒーターパッド
  • モバイルバッテリー

作り方

ヒーターパッドは通販で購入しました。

ヒーターパッド

型紙を作るため、見本になるブラウスなどを用意します。
半身に紙を当て、型をとっていきます。

型紙作り

肩を狭め、腕回りを広くするなどの調節をして、型紙にしました。

型紙

前身頃が 表地・裏地とも 左右対称に1枚ずつ
後ろ身頃が 表地・裏地とも 中心を輪にして1枚
パッド用のポケットが5枚
バッテリー用のポケットが 下を輪にして1枚 必要です。

インナーとアウターの間に着用することが目的ですので、なるべくゴワつかないよう薄めの生地で作成します。
動きが阻害されにくいよう、ニットなどストレッチ素材を使いました。1枚で取れなかった分はつぎはぎしてあります。

ヒーターパッドは 肩に並べて2枚
背中の真ん中に1枚
前身頃のお腹 左右に1枚ずつ
付けることにしました

ヒーターパッド位置

表地を裁断したところです。
背中に二ヶ所ファスナーを付けるため後ろ身頃が3つのパーツに分かれ、バッテリー用ポケットを付けるため前身頃の片方が2つのパーツに分かれます。

表地
表地

裏地を裁断したところです。
裏地と同じ生地でヒーターパッド用のポケットを作りました。

裏地
裏地

その他
バッテリー用のポケット
その口に付けるファスナー1本
ヒーターパッド用ポケット口に付けるファスナー5本
背中のコンシールファスナー2本
が必要です。

その他材料
小物

ポケットの周囲は ほつれどめしておきます。
在庫を使っているのでファスナーの色などバラバラですが、外から見えないので気にしません。

ポケット
ポケット

ヒーターパッド用ポケットの口になる部分に、ファスナーを縫い付けます。

ポケット口ファスナー

ケーブルが出る側を左右上下どちらにするかを考えながら、ファスナーを付ける向きを考えていきます。

ケーブルが出る方向

力がかかる部分には 裏地に接着芯を貼っておきます。

接着芯

後ろ身頃のパーツを中表に重ね あきどまりまで縫っておきます。

あきどまり

コンシールファスナーを付ける部分には しつけ縫いします。

しつけ縫い

縫い代を開いてアイロンがけし、あきどまりから5mm程度のところに上止が来るように裏側からコンシールファスナーを配置します。

後ろ身頃配置

後ろ身頃の縫い代とファスナーの耳をしつけ縫いしてから、ファスナーを縫いつけます。

ファスナー配置

縫い終わったら しつけ糸を取っておきます。

しつけ糸はずし

あきどまりから5mm程度の場所にマチ針で目印をつけ、下止をそこまでスライドさせたら
ペンチで締めて固定します。

下止め固定

余った部分はカットしておきます。

余分ファスナーカット

バッテリー用ポケットは、幅の足りない分をハギレを使って補っておきます。

不足幅を補う

ファスナー幅に切ったハギレをほつれ止めし、ファスナーの耳に接着剤を付けてハギレとくっつけます。

ファスナー+はぎれ

接着材が乾いたら 折り返して縫いとめておきます。

折り返し

前身頃の幅のファスナーが用意できたら、前身頃のパーツを縫い合わせていきます。
まず前身頃の上パーツとファスナーを縫い合わせ

ファスナー縫い合わせ1

次にファスナーと前身頃の下パーツを縫い合わせます。

ファスナー縫い合わせ2

ファスナーを付け終わったら、型紙をあて サイズを合わせてハギレを裁断します。

余りをカット

ファスナーの下側の縫い代にバッテリー用ポケットの端を縫い合わせます。

ポケット布下縫い合わせ

ポケット布を折り返し、ファスナーの上側の縫い代に逆の端を縫い合わせます。

ポケット布上縫い合わせ

ポケットが身頃からはみ出る部分は、印をつけカットしてほつれどめしておきます。

ポケット余りカット

スイッチやUSBコネクタが通る程度に隙間を開けて、ポケットの周囲を縫っておきます。下図のオレンジ点線の部分です。

ポケット脇縫い合わせ

表地を中表に重ねて、肩を縫い合わせます。

表地肩縫い合わせ

肩の縫い代は 後ろ側に倒して縫っておきます。

肩縫い代おさえ

ヒーターパッド用のポケットを裏地に縫い付けます。

ポケット縫い合わせ

裏地を中表に重ねて 肩を縫い合わせます。

裏地肩縫い合わせ

肩の縫い代は、前側に倒して縫っておきます。

肩縫い代おさえ

表地と裏地を中表に重ね、脇と裾を残して縫い合わせます。

表地と裏地を縫い合わせ

後ろ身頃の裾から手を入れて、前身頃を返し、全体を表に返します。

表返し

脇を開いて、表地同士と裏地同士を重ね、縫い合わせます。

脇縫い合わせ

背中のファスナーを片方開いた状態にして、裾を中表に合わせ、縫い合わせます。

裾縫い合わせ

開いているファスナーから手を入れて、全体を表に返します。
端から3mm程度のところを押さえ縫いしておきます。

押さえ縫い

背中のファスナーを2箇所開いたら、バッテリー用ポケットのある側からヒーターパッドを入れ、それぞれのパッド用ポケットに格納してファスナーを閉めます。
スイッチとコネクタは、バッテリー用ポケットの隙間から出しておきます。
お好みで 前中心にボタンやスナップを付けます。

完成

モバイルバッテリーを繋げたら、完成です。

使い方

I previously made a heated pad vest which, as planned, could be washed without any concerns, but I found that the leftover cable sometimes stuck out from the hem. Therefore, I decided to remake the vest with a shape that wouldn’t let the cable protrude.

As it will be used closer to the skin than an outerwear vest, please be careful to avoid low-temperature burns.

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