ICチップのついたカードは、2枚重ねてタッチするとエラーになりがちです。
結局1枚ずつ持つしかないわけです。
そんなわけで、入れるカードは1枚だけとし、リールなどに装着できるようにして、なるべく簡単にカードケースを作りました。
型紙を公開しています。
https://kakko-kari.booth.pm/items/6813414
材料
- レザーはぎれ
- 定規
- カッター、カッターマット
- 爪楊枝
- 接着剤
- 菱目打ち
- レザー用針、糸
- (あれば)レーシングポニー
- はさみ
- 千枚通し
- 穴あけパンチ
- ハトメ、打ち具
- 二重カン
- リール
作り方
縦 105mm x 横 70mm のレザーを2枚カットしました。
この時点で角は丸めていません。

片方はポケット口のラインをカットします。
型紙を当ててカッターで薄く傷をつけ、その傷をガイドにして何回かなぞるように切っていきます。
同様に、底部分の切り込みも切り取りました。

接着剤を用意します。ボンドG17を使っています。
カットした上側のレザーの裏全面に接着剤をつけ、下側のレザーは裏の周囲だけに接着剤をつけて、もう片方のレザーに貼り付けます。
周囲に塗るときなど、細かいところは爪楊枝を使って接着剤を塗っています。

手作業のため、裏表2枚のレザーで微妙にサイズが違うのですが、接着剤が乾いたら周囲のはみ出た部分を切り落とします。
そのあと、角もまとめて丸めます。

裏表のレザーを四辺四隅切り揃えたら、菱目打ちを使い、周囲に縫い目を開けていきます。

一周菱目を開けたら、レザー用の針と糸を使って縫い合わせます。
レザーを縫い合わせる際は、糸の両端に針をつけます。

スタート地点の菱目に片側の針を通し、レザーをはさんで両側の糸が同じ程度の長さになるようにしておきます。

最初に通した菱目の一つ手前の菱目に裏面から先に針を通し、同じ菱目へ表からもう一方の針を通します。
これを繰り返して、一周縫っていきます。

革の切れ目になる部分は、強度を増すために二重に縫っておくことにしました。
片方の縫い針で切れ目より手前の縫い目に戻り、また元の菱目に戻ってきます。

このようにして一周縫ったら、最後の縫い目だけは「表から」先に針を通します。
裏面に2本の糸が出ることになります。

裏面に出た2本の糸を、結ぶように絡め、最後は裏から針を通します。
結び目がレザーの中に入るように力加減をしながら、両方の糸を引き締めます。

余った糸をカットします。
今回はポリエステルの糸を使ったので、ライターで炙って残った糸を溶かし、溶かした糸を少し押えて落ち着かせました。

型紙を当てて穴の位置に千枚通しなどで印をつけ、その位置に穴あけパンチで穴を開けます。
穴にハトメの足を通し、打ち具でハトメを付けます。
両面ハトメにしました。

ハトメにリールを付けるための二重カンを付けます。
その二重カンに、リールを付けました。
切れ目からカードを差し込んで使います。
ICカード1枚用のカードケースができました。

IC chip cards tend to cause errors when stacked and tapped together.
In the end, the only reliable way is to carry them one at a time.
So, I made a simple card case designed to hold just one card, and added a feature to attach it to a reel for easy use.
I offer the pattern for free.
https://kakko-kari.booth.pm/items/6813414
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